銀座の取り組み

致知 平成28年7月 第86回「社内木鶏会」感想文(薄田 誠)

2018.07.27

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感想文

~世界と日本の懸け橋になる~ 橋本明元氏(王宮 道頓堀ホテル専務)を読んで

 

 橋本氏のクレームのお客様から「土下座しろ」と言われ、頭を靴のまま

踏めつけられた悔しい出来事、を読み共感しました。

 私も15年前、チンピラのような恰好をした、常に我がまま放題のお客様に対して

意を決し「スタッフみんながあなたを怖がっているので、もう来ないでほしい」と

電話で伝えたら、怒って会社の事務所に乗り込んできて、理不尽に土下座を迫られました。

土下座で二度と来ないのであればと思い、従いました。その男は土下座をしている

私を笑いながら携帯で写真を撮り、満足そうに帰っていきました。

それ以来、その男の来店は止まりました。

 私はその時、悔しいという感情より「ホッとした」気持ちが勝っていました。

乗り込んできた時、殴られるか、怪我をするか、殺されるか、そこまで最悪のことを

考えていたからです。それ以来「命までは取られない」と思い、理不尽なお客様に対し

「出入り禁止」と勇気を持って言えるようになりました。そして、何より嬉しかったのは

「小売業であってもお客様を選べる」と感じたことでした。

 私の志は「小売業で働く人に光をあてたい」です。働く人が輝いている店には、

良いお客様が集まり、そうでないお客様は去っていくと信じています。

逆に、働く人が暗く感じの悪い店には、同じような感じの割るお客様が集まってくる

と思います。そんな悪循環の店にはトラブルが絶えず、繁盛するはずはありません。

あの土下座事件を思い出し「良いお客様を選ぶには、私達が良くなること」だと

改めて思いました。きっと、あの男は酷いことをした若かりし自分を思い出し、

反省していることでしょう。

 

㈱銀座 薄田 誠

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